
テレワークが増え自宅のPC環境を向上させるため、レッツノートの外付けキーボードとして、PFU製の「HHKB Professional Type-S」(以下、「HHKB」)を購入し、打ち心地に大変満足しています。
会社出勤時にも外付けキーボードを使いたく、HHKBをもう1台買って会社に置いておく、ということも考えたのですが、さすがに勿体ないので、HHKBより安価なキーボードを探し、マイクロソフト製の「デザイナーコンパクトキーボード」を購入しました。
最終的には売却してしまったのですが、使い勝手など、HHKBやApple製のWireless Keyboard、Magic Keyboardと比較しながらレビューします。
ノートPCのキーボードで困ること
自宅で仕事をする際は、会社から貸与されたレッツノート(CF-SZ6)にHHKBと外付けモニタを接続して使っています。
また、プライベートでは、Macbook AirにApple製のWireless Keyboardと外付けモニタを接続し、クラムシェルモードで使っています。
会社出勤時には、レッツノートにデスクに備え付けの外付けモニタを接続して使うのですが、会社でも外付けキーボードが欲しいと思っていました。レッツノートのキーボードは、ノートPCの中では割と良い方の打ち心地だとは思うのですが、HHKBやWireless Keyboardと比較すると、どうしてもペチペチ感が強いのと、キーピッチが狭く感じてしまうのです(カタログスペック上は、いずれも「19mm」のようですが)。
そのため、HHKBを会社用にもう1台買おうかと一瞬だけ思いましたが、流石に高すぎて2台も買うのは勿体ないと思い、やめました。
Wireless KeyboardをWindows10で使う方法も、下記に示すような参考記事がありましたが、会社貸与PCにはシェアウェアのインストールが禁止されているため、この方法は使えませんでした。
(Wireless Keyboardはもう販売されていないようです)
外付けキーボードに求めたもの
会社出勤時の外付けキーボードとして、探したのは以下のスペックのものです。
- テンキーは邪魔なので不要・・・右側に置くマウスとの距離をできるだけ近づけたい
- カーソルキーは欲しい・・・Excelでのセル移動は、マウスよりカーソルキーを使う派
- ペチペチ感が無い・・・適度なストロークが欲しい
- JISキーボード・・・「無変換」キーと「変換」キーに、IMEのOn/Offを割り当てたいので
- 出来れば、無線接続・・・レッツノートのBluetoothが使える環境だったので
- 出来れば、静音タイプ・・・メカニカルキーボードはちょっと音が大きいと思っていたので
- 出来れば、1万円以下の価格で
上記の条件で探したところ、該当するキーボードは意外と少なくて、ようやく見つけたのがマイクロソフト製の「デザイナーコンパクトキーボード(Microsoft Designer Compact Keyboard)」でした。

デザイナーコンパクトキーボードの写真
マイクロソフト公式ホームページでは、USキーボードの写真しかありませんが、購入したのはJISキーボードです。パッケージもJISキーボードの写真となっています。

キーの表面は、下の写真だと全く伝わらないと思いますが、テカテカのプラスチックではなく、AppleのWirelss Keyboardよりもサラサラとした感じ(表現が難しいのですが、珪藻土バスマットのような感じ)で、安っぽくはありません。長く使用しても指の脂でテカテカしそうにない感じでした。

以下の2枚の写真は、AppleのMagic Keyboardと比べたものです。横幅は、ちょっとだけ、デザイナーコンパクトキーボードの方が大きいです。高さは、ちょっとだけ、デザイナーコンパクトキーボードの方が低いです。


以下の2枚の写真は、AppleのWireless Keyboardと比べたものです。横幅は、ちょっとだけ、デザイナーコンパクトキーボードの方が大きいです。高さは、デザイナーコンパクトキーボードの方がだいぶ低いです。


以下の2枚の写真は、PFUのHHKB Professional Type-Sと比べたものです。横幅は、一回り、デザイナーコンパクトキーボードの方が小さいです。高さは、デザイナーコンパクトキーボードの方が言うまでもなく低いです。


デザイナーコンパクトキーボードの良かった点・イマイチな点
デザイナーコンパクトキーボードを購入した後、しばらく使ってみての感想は以下のとおりです。
良かった点
- キータッチがペチペチ感が無く、触り心地も良い
- 激しく打ち込んでいても、周りに迷惑をかけない程度の音しかしない
イマイチな点
- バックスペースキーなど、大きさが異なるキーがいくつかあり、打ち間違える
- 「あ」キー(=変換キー)の位置が、右に寄っている
- 骨伝導ヘッドセット「OpenComm」とBluetooth接続をしてWeb会議をしている際、キーボード入力が頻繁に効かなくなる
上記の「イマイチな点」の1点目は下の写真を見ていただくと分かりますが、バックスペースキーと左隣りのキーが他と比べて横幅が細くなっています。そのためか、HHKBやApple Wirelss Keyboardを使っている時と比べて、バックスペースキーの押し間違いが多くなってしまいました。

上記の「イマイチな点」の2点目は下の2枚の写真を見ていただくと分かりますが、スペースキーの右の「あ」キー(=変換キー)が、HHKBやWireless Keyboardと比べて、だいぶ右に寄っています。
ホームポジションに置いた際、右手の親指で変換キー(Apple製キーボードだと「かな」キー)を押してIMEをOnにしているのですが、このデザイナーコンパクトキーボードだと自然な指の動きができません。慣れの問題かもしれませんが・・・
3つの中で無変換キー・変換キーの位置が打ちやすいのは、AppleのWireless Keyboardです。ホームポジションの指の位置に対して、無変換キーと変換キーが左右対称の位置にあるためでしょう。よく考えられたキー配置だと思います。


上記の「イマイチな点」の3点目は、デザイナーコンパクトキーボードだけでなく、HHKBをBluetooth接続している時にも発生しました。「OpennComm」をヘッドセットとしてマイクも使う状況にすると、なぜかキーボードが効かなくなることが頻発します。
デザイナーコンパクトキーボードの問題ではないのですが、会社でのヘッドセットは「OpennComm」を使用していたので、どちらを優先するか悩んで「OpennComm」を継続利用し、このデザイナーコンパクトキーボードを会社で使用することは諦めました。
Bluetoothで複数デバイスを同時に接続して、このような問題が出たことは初めてだったので、もしかしたらOpennComm側になにか問題があるのかな、と疑っています。
まとめ
会社出勤時にレッツノートの外付けキーボードとしてマイクロソフト製の「デザイナーコンパクトキーボード」を購入しましたが、骨伝導ヘッドセット「OpenComm」との相性が悪いことと、キー配置に慣れそうになかったので、売却してしまいました。AppleがWindowsでも使用可能なテンキーレスキーボードを販売してくれると良いのですが期待できないので、キーボード探しを続けています。