Azure上のサービスを構築するプロジェクトに携わることになり、勉強ついでに「AZ-900 : Azure Fundamentals」の試験に挑戦しました。2022年4月に、無事合格することができましたので、勉強方法から合格までをまとめておきます。
これから、「AZ-900 : Azure Fundamentals」の取得を考えている方の参考になれば、と思います。

AZ-900とは
MicrosoftのAzure資格の中で、一番易しい基礎編の資格です。
Microsoftのホームページには以下のように記載されています。
この試験の受験者は、クラウド サービスの基礎知識と、それらのサービスが Microsoft Azure でどのように提供されるかを理解している必要があります。 この試験は、クラウドベースのソリューションやサービスを使い始めたばかりの方や、Azure の初心者の方を対象としています。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/exams/az-900
勉強方法
AWSの認定資格「ソリューションアーキテクト アソシエイト」に合格していたので、クラウドに関しては多少の知識はありましたが、Azureに関しては全く知らない状態でしたので、基礎の基礎から勉強することにしました。
無料トレーニングの受講
Microsoftのホームページで、無料のトレーニング(2日間のeラーニング)を受けることができるので、一番最初に受講しました。無料トレーニングの名称は「Fundamentals: Azureの基礎 - 【AZ-900無料試験特典付き】」です。
名称にあるとおり、このトレーニングを受講すると「AZ-900」の試験を無料で受けることができます。有料の場合は「12,500円」かかるようですが、無料で試験を受けられる手段があるので、有効に活用しましょう!
無料トレーニングのホームページはこちらです。

Udemyの受講
PMPの試験に応募する際、オンライン学習サイトの「Udemy」を使って安く受講することができたので、今回の「AZ-900」もUdemyを利用しました。
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まず、何も考えずに「AZ-900」で検索してヒットした、「AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 模擬問題集」を受講しました。
AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals 模擬問題集
しかしながら、こちらの問題集は、
・問題数が80問しかないこと
・解説が初心者にとっては丁寧では無く、公式ホームページへのリンクが多かったこと
から、「このまま勉強を続けて合格できるのだろうか?」と不安になってきました。
そこで、出費はかさみますが、再度、Udemyで評価が高かった「これだけで合格!AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals模擬試験問題集(7回分430問)」を受講することにしました。

こちらの問題集を2〜3周繰り返して無事合格することができましたが、結果的に以下の点が良かったと思います。
・解説が丁寧
・問題数が多い
・実際に試験に出たのと類似の問題があった
試験準備
試験予約
オンラインで試験を受けることができます。僕はPearson Vueで予約しました。
試験予定日の一週間前に案内メールが送られてきます。
試験予定の日程変更も24時間前まで可能です。
試験環境
オンラインで試験を受けるためには、インターネットへの接続は当然のこととして、カメラとマイクのついたWindows、もしくはMacが必要となります。
インターネットは有線接続が推奨されますが、無線接続でも問題ありませんでした。
試験の際は、専用ソフトである「OnVUE」を使います。
当初、プライベート所有のMacを使って試験を受講しようとしたのですが、「OnVUE」のシステムテスト時の「ネットワークチェック」で75%で止まってしまい、対処方法も分からなかったので、会社貸与のWindowsのノートPCを使用しました。
Windowsの方の「OnVUE」のシステムテストは問題なく完了しました。
しかし、「OnVUE」は頻繁にアップデートしているようなので、試験日の前日か当日の試験前にテストし直した方がいいです。
試験当日
試験開始前のチェックイン
案内メールに記載されている「チェックイン」は、試験開始時間の30分前から可能となります。試験直前にチェックインして何か問題があると焦ってしまうので、僕は時間通りにチェックインしました。
チェックインすると、試験開始前に以下の作業を画面上で指示されました。
- スマホで画面に表示されたQRコードを読む
- 顔写真のアップロード(PCのカメラを使用します)
- 本人証明書(僕はパスポートを使いました)のアップロード(PCのカメラを使用します)
- WindowsPCを置いた机の周りの写真のアップロード(PCのカメラを使用します)
上記の作業後、しばらく待ち状態になります。試験官(僕の場合は日本人でした)の準備が出来ると、以下の作業を試験官からのチャット指示に従って行いました。
- メガネにカメラが付いていないかチェックするため、メガネをPCのカメラに近づけるように。
- 腕時計を外すように。(残り時間は「OnVUE」画面に表示されるので心配不要です)
- 携帯電話は切るかマナーモードにして、手の届かないところに置くように。
試験開始から終了まで
試験官によるチェックが完了すると、いよいよ60分間の試験開始です。
日本語の問題を解いていきますが、英語を機械翻訳したような分かりづらい日本語ではありませんでした(AWSの試験の時は分かりづらい日本語でした・・・)
解答に自信が無い問題は後で見直すことができるよう、画面上で印をつけておくことができました。いったん最後まで解いたあと、全て解答を見直し「もう、これ以上悩んでも無駄」と思ったところで「終了」ボタンを押すと、すぐに合否判定が行われました。1000点満点のところ、820点で合格できました(合格ラインは700点)
まとめ
試験に合格した当日に、Microsoftからメールが届きました。ほぼ丸暗記の試験対策でしたので、実務で使える即戦力のスキルが身についた訳ではありませんが、合格証を貰えるのは単純に嬉しいものです。挑戦される方、頑張ってください!
